秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
「恥ずかしい話、父さんがちょっと不甲斐なくて、これまでずっと祖母さんがヒルマ物産を守り抜いてきたようなものなんだ。そろそろ俺がふたりの前に立って、全てを引っ張って行こうと思う。だから俺を支えて欲しい」
「任せてください!」
飛びつくように翔悟さんを抱きしめると、彼が嬉しそうに笑った。
「穂乃果も俺たちの子供も、しっかり守り抜いて行く。だから幸せになろう」
「はい。これからも一緒に、どこまでも」
顔が近づき、そっと唇を重ねる。心が幸せで満ちてゆく。彼と第二のスタートを切れたような、そんな気持ちでもう一度口づけを交わした。
彼の宣言通り、それから一ヶ月も経たないうちに、翔悟さんが社長に就任する話が現実として動き出した。
私も翔悟さんのマンションに引っ越しした後は、彼の忙しさが加速するのに反比例するように、のんびりとマタニティライフを楽しんでいる。
籍は入れたし指輪ももらったけれど、話し合って式をあげるのはもう少し先の予定となった。
妊娠七ヶ月。大きくなったお腹を抱えながらマンションを出て、見つけた翔悟さんの車に向かって歩いて行く。