秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
車の外から運転席にいる翔悟さんに笑いけてから、私は助手席に乗り込んだ。
「お疲れ様。急にどうしたの?」
「ちょっと連れていきたいところがあって」
企み顔の翔悟さんに「そう」と呟き、私は薄暗い窓の外へと目を向け、こっそり笑みを浮かべる。
今現在の時刻は夜七時半。そして、彼から「夜、出かけるぞ」と連絡をもらったのは昼過ぎだった。私が身重なこともあり、平日の夜に出かけることはあまりなくなったため、突然のお誘いにとてもびっくりしたけれど、嬉しくないはずもなく、今の今まで楽しみでずっとそわそわしていた。
彼に連れてこられたのは、ベイエリアにある名の通ったホテル。
「わぁ。ここってあの時、テレビで見た。覚えていてくれたんだね。翔悟さんありがとう」
最近テレビでここのレストランが紹介されていて、「美味しそうだね」と彼と話した記憶が鮮明に蘇る。感激し目が潤んだ私に、翔悟さんが苦笑した。
「今日、仕事でここに来たんだ。社長と話しているうちに話が盛り上がって、ちょっと我がまま言ったら快くオーケーしてくれたよ」
「我がまま?」