秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~

そのため、私は先に起きたためきっちり服を着てしまったけれど、翔悟さんはまだ裸だ。綺麗な鎖骨を見下ろすと激しく互いを求めた甘美な余韻がゆらり揺らめき、体の奥底がじわり熱くなる。急に恥ずかしくなり翔悟さんから降りようとしたけれど、逞しい腕にしっかり捕らえられ、身動きが取れない。


「あ、朝ご飯できてますから! あのっ」


慌てふためく私を見上げながら、翔悟さんが薄く笑みを浮かべる。思わず目を見張ったその瞬間、私の視界があっという間に反転した。上半身を起こした翔悟さんの膝の上で私は横抱きにされ、ぎゅっと抱きしめられる。


「理想の朝だ。いつもこうだったら良いのに」


翔悟さんの声音が切なく響き、胸がきゅっと苦しくなる。私も手を伸ばし、しっかりと彼に抱きつく。


「私もです。ずーっとこうやってそばにいたいです」


互いの体温を分け合うようにくっついていると、サイドテーブルにあった翔悟さんのスマホがクラシックを奏で始める。それに続いた翔悟さんのため息で、ひとまず幸せな時間はここでおしまいなのだと知らされる。

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