好きなんだから仕方ない。
ただ、彼女に触れられたという気持ちで安心してしまって凄く無礼な事をしたんじゃないかって変に不安になってしまって。何でそう思うのかと訊かれたらきっと、彼女のそばにいたいからだと言うんだろうなって。無礼とかそんな自分が気を付ければ問題ないような理由で離れたくないなって思うんだ。

「分かった!パドメ、ありがとうね!」

「ううん。神になる前からの仲だろう?気にしないで。・・・ガドウだったかな?今の名前は。・・・エミィの事、頼んだよ」

「えっ、あっ!はいっ!俺の使命は彼女を守る事ですからっ!」

「君たちは本当に変わらないね」

最後にパドメという神が何と言ったのかは分からなかった。そもそも、彼女に手を引かれて部屋を出たから言った事すら知らなかった。
去り際、彼女が手を振った時に頭を下げたけれどパドメ様の表情は少し引っ掛かる物だった。
< 168 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop