好きなんだから仕方ない。
自室に戻るとトワは目を輝かせて貰い物を確かめていた。ステアダも感心したような表情でトワの光景を眺めている。天界が神の住み処だけになってからはお決まりの光景だな。

「あぁ、そういえば星の住人の事で面白い事実が分かったぞ」

「面白い事実?」

「これを少し見てくれ。願い、または欲が異性だった場合に限り必ず願い、または欲を生んだ本人と夫婦となり生涯を終えているんだ。逆に同性だった場合、反発し合う腐れ縁の仲になっている」

なるほど、確かにこれは面白い。異性の場合、自分の欲や願いを叶えているから憧れや好意などの対象となっている。しかし同性の場合、それが裏目に出て妬みなどの対象になってしまっているという事か。
現にカナケトさんがそうだな。願った魂が同性として同じ星にいるから仲が悪く反発し合っている。似た性格で願いや欲を叶えているから反発されてしまうというわけか。
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