好きなんだから仕方ない。
ただ、ステアダの説明に付け足すように口を開いたトワの言葉。トワは桃を食べながら話してくれた。

「二人とも神社に祈る時にいつも“エイミア様が幸せでありますように”って言ってる。お互い、エミィの事祈った時はお前もかって顔を見合わせて笑ってるよ。世界に馴染むために二人で神社に祈る時しか名前を出せないみたいだけど」

「うむ、それは見落としていたな」

「見落としても仕方ないよ。隣にいる人にさえよく聞き取れないくらい小さな声で呟いてるから」

よく見ていると言うべきか、よく聞いていると言うべきか。トワの説明にステアダは納得しながら聞いていた。
驚いていない所を見ると、エミィ様は気付いていたみたいだな。さすが神と言うべきか。いや、でも何か違う。勘づいていたけれど、確証はなかったの方が正しいかもしれない。
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