君と憩いの場を~魔法絵師ラナ~
「……私、先に行くね」
魔法で加速して、軍隊に突っ込んだ。戦いに邪魔だがら、一旦筆ペンはローブの内ポケットにしまっておこう。
刀と杖が交わる音がする。金髪に金眼の女の子が、私に杖で殴りかかろうとしてきたから、それを刀で防いだんだけど……。
この杖、耐久力が凄いな。普通なら、折れそうなのに……。
「……」
女の子は私から離れて、片手を前に出した。次の瞬間、火の塊が私に向かって飛んでくる。
私は慌てて、それを避けた。女の子は、服のポケットから短剣を取り出して、私に攻撃を仕掛けた。
「……っ!」
ぶわっと風が吹いて、私の体は吹き飛ぶ。女の子の攻撃を避けるので精一杯で、もう1人いることに気が付かなかった。
動きを止めた女の子の隣に、青髪に紫目の男の子がふわりと着地する。
「……俺は、アサガオ。皆から、アサって呼ばれてるから、アサって呼んで。周りからは、魔法奏者って呼ばれてるよ」
青髪さんが自己紹介をした。……魔法奏者?
「俺のスキルは、『演奏でエフェクトを得る力』なんだ」
そう言いながらアサは微笑んで、淡い光を放つオカリナに口を付けると、何かを吹き始める。綺麗で、癒される曲だな。
すっと女の子に付けられた傷が消えていった。
魔法で加速して、軍隊に突っ込んだ。戦いに邪魔だがら、一旦筆ペンはローブの内ポケットにしまっておこう。
刀と杖が交わる音がする。金髪に金眼の女の子が、私に杖で殴りかかろうとしてきたから、それを刀で防いだんだけど……。
この杖、耐久力が凄いな。普通なら、折れそうなのに……。
「……」
女の子は私から離れて、片手を前に出した。次の瞬間、火の塊が私に向かって飛んでくる。
私は慌てて、それを避けた。女の子は、服のポケットから短剣を取り出して、私に攻撃を仕掛けた。
「……っ!」
ぶわっと風が吹いて、私の体は吹き飛ぶ。女の子の攻撃を避けるので精一杯で、もう1人いることに気が付かなかった。
動きを止めた女の子の隣に、青髪に紫目の男の子がふわりと着地する。
「……俺は、アサガオ。皆から、アサって呼ばれてるから、アサって呼んで。周りからは、魔法奏者って呼ばれてるよ」
青髪さんが自己紹介をした。……魔法奏者?
「俺のスキルは、『演奏でエフェクトを得る力』なんだ」
そう言いながらアサは微笑んで、淡い光を放つオカリナに口を付けると、何かを吹き始める。綺麗で、癒される曲だな。
すっと女の子に付けられた傷が消えていった。