オシャレしたいなら、私にお任せ!!
そう言って、マーガレットは杖を下ろすと困った顔をする。

「ただ、この魔法、物と人の両方に掛けないといけないんだけど、魔法がかかっている物は、今回のように飛んじゃうんだ。さぁ、始めよっか」

マーガレットは、私の持っているのとは違う紙を手に取った。



「マーガレット、ありがと~!」

私は、大きく伸びをしながら通学路を歩く。マーガレットのおかげで、すぐに課題を終わらすことが出来た。感謝感謝!

「あのさ……ガーベラ、相談があるんだけど……」

「……そういう話だったね。どうしたの?」

私が問いかけると、マーガレットは「実は……」と立ち止まって、俯いた。

マーガレットの話をまとめると、マーガレットの彼氏と初デートに行くことになったけど、どんな服を着てけば良いのか分からない……ということだった。

「……そう言うことね!」

私は、制服のポケットから杖を取り出す。その杖をクルクルと片手で回すと、杖先をマーガレットに向けた。

「オシャレしたいなら、私にお任せ!!スタイリッシュ・マジック!」

強くイメージして、私は呪文を唱えると、マーガレットの体が光り出す。

光が止むと、淡いピンクのワンピースに胸元には赤いリボンが結ばれてる格好をしたマーガレットがいた。
< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop