ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

ルイーズの話を聞く限り、事務員から妃教育を疎かにしないようにと言われたらしいが、アルベルトから条件を出された様子はない。

賑やかな食事の途中で、自分が特別なのかと勘違いしてしまいそうだとロザンナはこっそりため息をつく。

マリンに恋をしたらどうせ離れていくくせにと、アルベルトを恨めしくさえ思えた。

午後の授業は、花嫁候補たちの責任者として君臨する眼鏡の女性講師メロディが、初代国王がいかに素晴らしい人物だったかと鼻息荒く話し出す所から始まる。

初代学長とは旧知の中でアカデミー建設にも尽力したことなどを細かに語られた。

歴代の国王に続き、そして最後に次期国王となるアルベルトの優秀さに触れ、彼にふさわしい女性になりましょうと決起の言葉でしめた。

他の花嫁候補たちが表情を引き締める中、ルイーズはロザンナの部屋にあった魔法薬の本を読み耽り、ロザンナはその話飽きたわと気怠く窓の外を眺める。

ルイーズはロザンナの話を聞いてゴルドンに興味をもったらしく、午後の授業が終わったら彼に会いに行ってみようという話になった。

もちろんロザンナも、試験を受けられることになったと報告をしたかったため乗り気であるのだがアカデミーは広く、ゴルドンがどこで教鞭をふるっているのか検討つかない。

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