ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

目を付けられないようしっかりしなくてはと気持ちを新たにしたのだが、……それから試験までの一週間、名前を呼ばれ注意を受ける日々が続く。

ゴルドンに借りていた教本やら図書館の本など、少しでも知識を増やすべく睡眠時間を削って奮闘していたためだ。

女史の目には態度の悪い花嫁候補として映っているだろうけれど、そんなことを気にする余裕もないほど、この壁を乗り越えなければとロザンナは必死だった。

そして試験日を迎え、ルイーズと共に試験会場として指定された大教室へ緊張の面持ちで向かう。

集まったのは、ロザンナとルイーズ、それからエレナ・サンハートの三人。エレナはマリンの取り巻きとしてロザンナの印象に残っている。

筆記試験を終えると持っている能力に分かれて実技試験が行われ、最後に面談となる。

ルイーズは水の魔力を有しているため実技試験から別行動だが、エレナとは同じ部屋でまた顔を合わせることとなる。

そこでロザンナは彼女が光の魔力を保有していたのを初めて知った。

筆記試験は自信がなくても、実技に関しては試験官を唸らせることができ手応えがあった。ゴルドンの元で腕を磨いてきた成果をしっかり発揮できたのだ。

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