ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

それから一週間後。

メロディ先生を先頭に、ロザンナとルイーズは緊張で顔を強張らせながら長い廊下を進んでいく。

試験の結果を伝えるために、筆記試験を受けた大教室に呼び出されたのだ。

不安でいっぱいになっていると、そっとルイーズがロザンナの手を握りしめてきた。

同じ心境だろうことは顔を見ればわかるが、それでも励ますように微笑みかける。ルイーズの優しさをしっかりと受け止め、ロザンナも力強く頷き返した。

一週間ぶりに戻ってきた大教室に足を踏み入れると、そこにはすでに三人の男性がいた。


「来ましたね。ふたりとも」


最初に言葉を発したのは真ん中に立っていた学園長。豊かな髭を蓄え、まるで魔法使いのような出で立ちだ。

学園長の前で足をとめて優雅にお辞儀をしたメロディ先生の姿に、慌ててロザンナたちも膝を折る。

視線を戻しながら、ロザンナは小さく笑みを浮かべた。学園長の右隣にいるのがゴルドンで、その姿にほんの少し緊張が解けたのだ。

もうひとりの男性は誰だろうと、ロザンナは記憶を辿る。

妃教育に関わる講師以外には詳しくないが、すらりと長い背丈に銀色の髪を後ろで束ねたその姿は目にしている。

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