ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています
「その言葉信じましょう。それでは私はこれで。ふたりとも明日の講義で会いましょう」
優雅にお辞儀をして、メロディは大教室を出ていく。
一方学園長は、「期待しているからね」と女史の言葉など忘れてしまったかのようにふたりに熱く喋りかける。
苦笑いの四人に見送られながら、のんびりとした足取りで立ち去った。
「あの……合格者は私たちだけですか?」
おどおどとルイーズに話しかけられ、ゴルドンは苦い顔をする。
「はいそうです。貴重な光の魔力をもっているため話し合いは白熱しましたが、あの程度で両立は難しいだろうと判断が下りました」
エレナのことを思ってしんみりとしたロザンナとルイーズへ、もう一人の男性教師が笑いかける。
「あなたたちは選ばれのだから、彼女のぶんまでしっかり学べばいいのです。さぁ、明日から頑張りましょう」
男性教師はルイーズを手招きして、用意してあった教本を説明し始めた。ロザンナはゴルドンと向き合い、茶目っ気たっぷりに笑いかける。
「ゴルドンさん、私、やりました!」
「あぁ、本当に自慢の愛弟子だ」
やっとロザンナの心が緊張から解き放たれた。感じる不安はほんの少しだけ。これからがとても楽しみで胸が震えた。