ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています

部屋にやってきたルイーズと共に、ロザンナは大広間へ向かう。

途中でリオネルとゴルドンのふたりに声をかけられ立ち話をしていると、到着を待っていたらしい花嫁候補が痺れを切らした様子で押し寄せてきた。

そのままロザンナは腕を掴まれて大広間まで連行される。

すでに大広間には花嫁候補や一般の学生たちが多く集まっていた。ロザンナにとっては知っている光景である。

大広間奥の壇上には学長とアルベルト、そして選ばれし花嫁のための席が設けられていて、騎士団員が所々に立ち、入口からそこまで問題なく進んでいけるよう道が作られている。

花嫁候補たちは道の両側に立つように言われているため、なんとなく部屋の中央あたりを位置取ると、壇上近くにはマリンの姿もあり、前回と同じだとロザンナは小さく笑みを浮かべる。

しかし、気持ちは同じではない。ロザンナは短く息をついてから背筋を伸ばす。選ばれなくても胸を張っていたいのだ。

すると、隣に立ったルイーズがそっとロザンナの背中に手を置いた。

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