ループ10回目の公爵令嬢は王太子に溺愛されています
学長をはじめ学園の講師陣、花嫁候補やクラスが一緒だった生徒たちから祝福の言葉をもらった後、国王夫妻、そしてスコットまで大広間に姿を現す。
メロディとスコットは涙ながらに祝ってくれて、ロザンナまで胸が熱くなった。
それから再びダンスの時間となる。
幸せいっぱいでアルベルトと踊りながら、ロザンナはルイーズの姿を目にし、思わず苦笑いをする。
彼女のそばに男性が列をなしていて、九回目の自分と同じ状態に陥っていたからだ。
踊り終えて、ロザンナはアルベルトと共に壇上に用意された椅子に腰を掛けた。
壇上には大きな花瓶があり、ぶつかったら痛そうだから近づかないようにしようとロザンナは心に決める。
次いで、先ほど自分たちが踊っていた頭上にある大きなシャンデリアに目を止めて、あれが落ちてきたら大怪我をしていたかもしれないと、退場時に気をつけなくてはと警戒心を抱く。
室内の様子に目を光らせていると、アルベルトの傍へ静かに歩み寄ってきた騎士団員に気がつく。
背後から彼の耳元へ何か話しかける様子をちらちらと横目で見ながら、きらりと光を反射した飾りにロザンナはわずかに目を細める。