183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
食器を片付けようと、ダイニングの椅子を立った真衣に、柊哉が声をかける。

「度々、悪いが、今度の日曜も空けておいてくれ」

「その日は駄目。和美と映画を観にいく約束してる」

「別の日に変えてもらって。俺を優先してほしい」

「えー」

今日は随分、俺様風を吹かせると、真衣は眉を寄せる。

怒る前に一応予定を聞いてあげようとも思い、日曜にふたりでどこに行きたいのか尋ねた。

「ホテル」

「えっ? 旅行しようということ? まさか、ラブホテルの誘いじゃないよね」

「やらしい期待をするなよ。仕事の内だ」

そう切り返してきた柊哉の口元は、おかしさを隠そうとしているように見えた。

わざと勘違いさせるようなことを言って、真衣の反応を楽しんだようだ。

「仕事って、どういうこと?」

ムッとして問う真衣に、足を組んだ柊哉が偉そうに説明する。

それは、ホールやチャペルのある新設ホテルのオープニングセレモニーに参加するというものだ。

ハセガワロイヤルホテルという名で全国展開しており、新しく建てられたのは都内で四店舗目だという。

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