183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
もしかすると啓介だけは、柊哉が聞いていることに気づいていたのかもしれない。
驚きもせずに書類を受け取り、「俺は断ったよ」とクールに言う。
「わかってる。啓介を疑ったことはない」
隣に立った柊哉に真衣は驚きの目を向けており、視線が交わると恥ずかしそうに頬を赤らめた。
盗み聞きなんて……と言いたげに唇を尖らせ、目を逸らす。
柊哉はクスリとし、真衣の頭を優しく二度叩いた。
それから瞳を険しくして姉を見る。
響子はバツが悪そうに瞳を揺らしているが、それでも謝罪する気はさらさらないようだ。
柊哉は努めて冷静に、口調はやや厳しめに話しかける。
「姉さんの気持ちは知っていたよ。つらい思いをさせてすまない。俺を嫌っていながら優しくしてくれたことに、昔も今も感謝している。だが、今回の件はいただけないな。俺がミスを犯せば、社の損失に繋がる。社長代理として、白川専務には厳重注意をさせてもらう」
響子は苦虫を噛み潰したように、顔をしかめている。
自分のしでかしたことで夫に迷惑をかけてしまったと悔やんでいるのか、もしくは弟への苛立ちや憎しみをさらに募らせたのか。
驚きもせずに書類を受け取り、「俺は断ったよ」とクールに言う。
「わかってる。啓介を疑ったことはない」
隣に立った柊哉に真衣は驚きの目を向けており、視線が交わると恥ずかしそうに頬を赤らめた。
盗み聞きなんて……と言いたげに唇を尖らせ、目を逸らす。
柊哉はクスリとし、真衣の頭を優しく二度叩いた。
それから瞳を険しくして姉を見る。
響子はバツが悪そうに瞳を揺らしているが、それでも謝罪する気はさらさらないようだ。
柊哉は努めて冷静に、口調はやや厳しめに話しかける。
「姉さんの気持ちは知っていたよ。つらい思いをさせてすまない。俺を嫌っていながら優しくしてくれたことに、昔も今も感謝している。だが、今回の件はいただけないな。俺がミスを犯せば、社の損失に繋がる。社長代理として、白川専務には厳重注意をさせてもらう」
響子は苦虫を噛み潰したように、顔をしかめている。
自分のしでかしたことで夫に迷惑をかけてしまったと悔やんでいるのか、もしくは弟への苛立ちや憎しみをさらに募らせたのか。