183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「怒ってないよ」

「拗ねてるのか?」

「なにに対して拗ねないといけないの?」

真衣は元々、淡白な話し方をするタイプだが、最近は馬鹿言い合って笑ったり怒ったり、感情豊かに自然な笑顔を見せてくれることが増えていた。

それなのに今の真衣には、同居の初めに戻ったような、よそよそしさを感じる。

柊哉は真衣の目の奥を覗くようにして、問い詰めた。

「お前、なにか隠してるだろ。自分に配慮するなというのは本意じゃないな。本当はどうしたいんだ?」

図星を突かれたような顔で片足を引いた真衣だが、目を逸らしてごまかそうとする。

「別になにも隠してない。本意じゃないと決めつけないで。私なりに色々考えて結論を出したことだよ」

「その色々を、省略せずに言ってくれ」

「嫌よ」

「なに考えているのかわからない女といても気が休まらない。言え」

柊哉は真衣の手を強く引っ張り、両腕に閉じ込めた。

逃げ場をなくした真衣は、瞳を揺らしてから、仕方ないと言いたげにボソボソと打ち明ける。

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