183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「なにも話さんよ。お互い、子供と伴侶を連れていたからな。ただ、幸せそうでよかったと思っただけだ。その次に会ったのが、俳句クラブというわけだ」
絹代さんがレースのハンカチを取り出して、目頭を押さえていた。
それを見つめる副社長は神妙な面持ちで、真衣はというと……涙腺が決壊し、さめざめと泣いていた。
(美しくて悲しいラブストーリー。まさかおじいちゃんが、そんな大恋愛をしていたなんて……)
はっきりとものを言いがちな真衣は、きつい性格だと思われてしまうこともしばしばだが、実は切ない物語を読んで泣いたり、ラブストーリーで胸をときめかせたりする、乙女な心も持ち合わせている。
おしぼりで涙を拭こうとしたら、正面から水色のハンカチが、座卓を滑るようにして渡された。
それは副社長のもので、真衣にいくらか好意的な目が向けられている。
祖母に心を寄せてくれる女性という一点のみ、気に入られたのかもしれない。
「ありがとうございます」
遠慮なくそのハンカチで涙を拭かせてもらいつつ、「おじいちゃんたち可哀想」と同情すれば、「そんなことないわよ」と涙を収めた絹代が言った。
絹代さんがレースのハンカチを取り出して、目頭を押さえていた。
それを見つめる副社長は神妙な面持ちで、真衣はというと……涙腺が決壊し、さめざめと泣いていた。
(美しくて悲しいラブストーリー。まさかおじいちゃんが、そんな大恋愛をしていたなんて……)
はっきりとものを言いがちな真衣は、きつい性格だと思われてしまうこともしばしばだが、実は切ない物語を読んで泣いたり、ラブストーリーで胸をときめかせたりする、乙女な心も持ち合わせている。
おしぼりで涙を拭こうとしたら、正面から水色のハンカチが、座卓を滑るようにして渡された。
それは副社長のもので、真衣にいくらか好意的な目が向けられている。
祖母に心を寄せてくれる女性という一点のみ、気に入られたのかもしれない。
「ありがとうございます」
遠慮なくそのハンカチで涙を拭かせてもらいつつ、「おじいちゃんたち可哀想」と同情すれば、「そんなことないわよ」と涙を収めた絹代が言った。