183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
苦笑しつつも、和美になら教えてもいいかと考える。

同じ部署で仕事をし、一緒にランチをする仲なので、些細な変化に気づかれてしまうのは仕方ないが、そのたびに、どうしたのかと問われるのは困る。

和美なら真衣の不利益になる情報を漏らさないだろうし、口止めしておけば大丈夫だろう。

(柊哉は怒るかもしれないけど、いいよね。あっちだって、幼馴染だという秘書に話してしまったんだから。これでおあいこ)

心の中でそのような理屈をこねた真衣は、定食の待ち時間に説明する。

「実はね、芹沢副社長と……」

ざっと見回した限り、店内に日葉の社員はいないようだが、念のため声をひそめて話した。

この前のお見合いと、その日のうちに婚姻届けを提出し、半年間の契約結婚がスタートしたことを。

和美は目を丸くして絶句している。

信じられないという反応になるのも無理はない。

真衣だって、いまだに不思議な気分なのだ。

たっぷり間をおいてから、和美が口を開く。

「結婚おめでとう……でいいの?」

「ちっとも、おめでたくない。あ、でも、離婚時の一千万円は嬉しい。その時は和美にご馳走するよ」

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