183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
お互いに交際相手も好きな異性もいない時期の結婚であったので、離婚するまでそれを続けようという話をした。

既婚者であるのに、それを隠して交際するのは相手に失礼だということと、デート中に万が一、絹代や勲とばったり出会ってしまったら、浮気かとショックを与えてしまいそうだからだ。

そのような理屈をこねて、柊哉から真衣に提案したのだが、本音を言うと、真衣に恋愛させたくなかった。

一応、夫婦なので、浮気されるのはプライドに触る。

真衣は即答で了承してくれた。

『別にいいよ。でも、私は約束できるけど、そっちは大丈夫? 男って、色々と我慢しがたいものがあるんじゃないの?』

そのように柊哉の性欲の心配までしてくれたというのに、営業部の男と手を繋いでふたりでランチとは許せない。

窓から離れた柊哉は、机上のスマホを手に取ると、メッセージアプリで真衣に連絡を試みる。

【今、なにしてる?】

メッセージの横の既読のマークは一分後に現れ、返事もきた。

【ご飯】
【誰と?】
【仲いい同期】
【男?】
【女の子。セルフスタイルのうどん屋だから、今忙しい】

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