キミの世界で一番嫌いな人。
「藤城先輩っ!?大丈夫ですか…!?」
「はっ、ゴホッ…!!…大丈夫だ、」
聞いたことがあった。
私が患っていたあの病気は、血液の循環も悪くなるって。
心臓に揃っているはずの4つの窓のうち1つでも欠けていると、普通の心臓よりも血液を必要とする。
だからこそ小さいときはずっと入院していたわけで。
それが必要だったからだ。
「夏実ちゃん…!背中は叩いちゃだめ…!」
「え…、」
「発作が起きてるから優しく撫でて、それで落ち着かせてあげて…!」
すぐに私は救急車を呼んだ。
それからすぐに駆けつけた救急車、運ばれてゆく先輩。
いつからそうなっていたの…?
すぐに入院しなきゃいけないのに、ずっと我慢していたの…?
どうして誰にも言わなかったの…?
いつもマスクをしていた理由って、これだったの───…?
夏実ちゃんだって、初めて知ったかのような反応をしていたから。
「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ…!」
「心臓に血液が足りてない、すぐに点滴をして輸血だ…!担当医に連絡しろ…!」
「は、はい…!しかし心臓に輸血って……」