キミの世界で一番嫌いな人。
深いもの……、違うよ秋斗くん。
繋がってるんじゃない。
繋げさせてしまったんだ、無理やりにも。
「っ…!」
ぐいっと腕を引っ張られてしまえば、椅子に座った彼の膝の上に流れで乗ってしまう。
逃げられないように背中を支えられらてしまって。
そのまま次の言葉を待つしかできなかった。
「俺、いまからズルいこと言っていい?」
誰もいない教室。
いつもあんなにうるさい不良たちで溢れていたのに、今はこんなにも静かだ。
「───ん…っ!」
柔らかい唇の感触は、その柔らかさとは矛盾したように激しいもの。
角度を変えて、息だって飲み込まれてしまうくらいに。
「あきとく…っ、んん…っ、」
「…もっと、」
「ぁ…っ、んんっ」
「っは、…まだ、」
力が抜けてしまう。
容赦ないほどに合わせられる唇は熱くて、震えていて。
『───…あおば、』
それでも脳裏には今も苦しむ先輩。
たったひとりで救急車に乗って、たったひとりで血を拭って、たったひとりで病院へ行った。