キミの世界で一番嫌いな人。
卒業式───。
青く広がった空を見つめて思い出すのは、男として男子校に通っていた、短くも長い期間だった。
本当はアッキーと一緒に先輩を見送りたかったなあ…。
「よしっ、これで最後っと」
卒業式の後片付けに追われていた私は、まだ桜の咲かない校庭の端っこ、ゴミ置き場付近にてビニール袋をまとめていた。
春休みは向こうに行こうかな。
アッキーにも会いたいし、コーちゃんにもいろいろ話を聞きたい。
…なんて思っていると、その人から着信。
『チビ。俺ね、お前の仇討ったよ』
「仇…?アッキー、なんかすごい死にそうな声してるけど…大丈夫?」
『ははっ、もう喋るのもキツい』
え、大丈夫なの…?なにがあったの…?
でも、スッキリしている声だった。
胸に引っかかっていた何かがスッと取れたかのような笑い声まで聞こえる。
『その様子だとまだ到着してないみたいだね』
到着?なんのこと…?
ぶわっと、グラウンドを囲む桜の木が風に揺れた。
───そのとき。