独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する
覚悟を決めた私は、自らブラウスのボタンに手を掛けた。そして、上から順にボタンを外していこうとするのだが、緊張で指先が震え、なかなかうまくいかない。
見かねた小田切先生は、胸元にある私の手を、優しくどけて言う。
「……いいよ、俺がやる」
器用な彼は片手であっという間にすべてのボタンを外してしまい、大きく開いた胸元の鎖骨に唇を寄せる。
強い力で吸われて、ぴくんと体が跳ねた。痛いのに不快じゃなくて、吸われた部分がジンジンと甘く痺れる。
彼は胸もとから首筋にかけてたくさんのキスをしながら、ブラウスを肩からスルスルと抜いて、床に落とした。
その手は続いて、下着の上から胸のふくらみに触れる。包み込むように優しく、かと思えばぎゅっと鷲掴みにされ、思わず鼻にかかった声が漏れた。
そうして愛撫を繰り返されるうち、腰が砕けそうになって足がふらつき、床に落ちていたバッグを蹴って、中身をぶちまけてしまった。
散乱する荷物を何気なく見下ろした彼が、不意に目を細める。そうして無言のまま身を屈め、一本のチューブを拾い上げた。