独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する

「ちょっと、待ってください……っ」

 焦って彼の手を掴み、そこに触れさせないようにしようとするものの、男性の力に敵う訳はなかった。太ももの隙間に滑り込んだ長い指先が下着の上から中心をなぞり、状態をたしかめる。

「あ……」
「……今度黒瀬さんに会ったら言ってやりな? 私には必要ないですって」

 すでに熱くほぐれたそこを弄りながら、耳元で艶かしい声を出す小田切先生。

 そんなこと、言えるわけがないのに……。

 羞恥で泣きそうになりながら彼を見ると、いっそう狂暴な色を浮かべた瞳と視線が絡む。直後、激しいキスで唇を塞がれ、下着の中に忍び込んできた悪戯な指先が、私を翻弄した。

 あっという間に快楽の波にさらわれそうになるが、どうしても彼に伝えたいことがある。

 私は呼吸を弾ませながら、かすれた声で彼を呼んだ。

「小田切、せんせ……」
「うん? どうした?」

 あふれる想いを全身で表現したくて、ギュッと彼の首に腕を回して抱きつき、勇気を出して伝える。

「……好き」

 か細い声で呟いた瞬間、小田切先生の動きが止まり、力が抜けた私はかくんと腰が崩れそうになった。しかし、小田切先生が私の両肩を掴んで壁に押しつけ、倒れるのを許してくれない。

「小田切先生?」

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