独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する
「……うん」
蚊の鳴くような声で返事をするなり、意地悪く目を細めた純也がずい、と顔を寄せてきた。
「さっき中途半端におあずけされて、つらいでしょ? ……今度こそいっぱいかわいがってあげるからね」
淫靡な声音で宣言され、顔中に熱が広がる。純也はそんな私を軽々とお姫様抱っこして、寝室に連れて行った。
レースのカーテンからたっぷりの朝日が差し込む寝室は、あまりにも明るかった。ベッドの上に下ろされ、すぐにキスの態勢に移ろうとする純也に、私は慌てて頼む。
「あの……もっと暗くしない? 部屋」
「ああ、明るいと恥ずかしい、か……。わかった」
初めての私を気遣ってくれているのか、純也はすんなり願いを聞き入れてくれた。大きな窓にかかる遮光カーテンを左右からシャッと閉め、ベッドに戻ってくる。
それでも私にとってはまだ明るいが、時間が時間なので仕方がない。観念し、改めて覆いかぶさった彼に情熱的な眼差しで見下ろされると、胸がドキドキ高鳴った。
純也が睫毛を伏せ、顔を近づけてくる。私は自然と彼の首の後ろに手を回し、甘いキスを受け止めた。