独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する
「大丈夫? 痛い……よな?」
「へい、き……。純也が自分の中にいるって、変な感じだけど……しあわせ」
そう言って笑ってみせると、彼はたまらなくなったようにギュッと私を抱きしめる。体も心も、隅から隅まで純也でいっぱいだ。
彼がゆっくり律動を始めると、痛みや圧迫感とは別の、甘い快楽が押し寄せてくる。恥ずかしいとわかっていても喘ぎが止められず、その自分の声に、また煽られた。
「好きだよ」
トクン、と胸が鳴り、愛しさと切なさで胸がいっぱいになる。瞳には涙が勝手に浮かんできて、大好きな彼の顔が、視界の中でゆらゆらと揺れた。
「私も、好き」
「うん」
「大好き」
私は奥の奥まで彼に満たされる感覚に酔い、息を弾ませながら、彼の背中に爪を立てる。
ぶつかり合う肌の音、そこで混じり合っては弾ける、互いの体液のむせかえるような香りに包み込まれながら、私たちは一心に愛し合った。
行為の後も、私たちはなんとなくベッドから動きたくなくて、ふたりでベッドに寝そべったままでいた。純也に腕枕をされながら別の手で髪を梳かれていると、不意に質問される。
「愛花は、俺たちのこと……まだ病院で秘密にしておきたい?」
私は彼の温もりに浸りつつ、少し考えこむ。