独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する
「本当にいいのかな……」
「そこまで言ってくれてるなら、いいんじゃない?」
最後はふたりで目を合わせて「うん」と頷き、代表で純也が「じゃあ、お言葉に甘えます」と返事をした。
舟木先生に提示された休暇は、来月の大型連休明けにある平日と土日を合わせた五日。
その間、担当している患者さんに迷惑をかけてしまうのだけが気がかりだったが、きちんと脳外のドクター同士でフォローできる体制づくりを、私たちの休暇までに急ピッチで進めるのだそうだ。
今回休ませてもらうお返しに、他の人が休む時には私も最大限のフォローができるよう、スキルアップしないとね……。
休暇をありがたく思いつつ、仕事に対する気持ちもますます引き締まった。
その日は珍しく夫婦で早めに帰宅でき、純也のしつこい誘いに負けて、初めてふたりで一緒にお風呂に入った。軽くじゃれ合いながら体と髪を洗った後、純也の広い胸に背中を預けて、あたたかい湯船につかる。
密着している彼の素肌を意識するとあっという間にのぼせてしまいそうなので、私はドキドキをごまかすように、彼に休暇の話題を振った。
「びっくりだよね。急に五日も休めるなんて。純也はなにかしたいことある?」
「あるよ」
即答した彼が意外で、思わず後ろを振り向く。