独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する
真っ赤な顔で眉を八の字にする彼女を見ていたら、もっと意地悪したくなってくる。
……小学生か、俺は。自分に軽くツッコみつつ、甘い加虐心にはもう歯止めが利かなかった。俺は両手で彼女の顔を包み込み、さらなる攻撃態勢に入る。
「次の、もっと気持ちいいけど、耐えてね?」
「えっ? ちょっ……待っ……ンッ!」
唇を押しつけながら舌を伸ばし、逃げ惑う彼女の舌を捕まえて、深く絡ませる。
混じり合った互いの唾液がキスの度に舌や唇の上で弾け、声を出さずともイケナイことをしているとわかる、卑猥な水音が辺りに響いた。
「も……無理……です」
息も切れ切れにそう呟いた愛花先生が、壁に背を預けながらズルズルとその場に崩れ落ちそうになって、慌てて腕を支えた。
「腰、砕けちゃった?」
軽く笑いながら尋ねると、キスの余韻で濡れた瞳が俺を睨みつけた。乱れた呼吸がなかなか元に戻らないらしく、胸が大きく上下している。