【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「⋯⋯見ていいんですか?」

「いいよ」

「ありがとうございます」


手にすると想像以上に重くて、中身をこぼさないように丁寧に開いた。

するとそこには、ずいぶん古い仕事の資料たちが小分けになって収納されていて、

写真やら、メモやら、漆鷲社長が一生懸命書き留めたものが綴られている。

これって⋯⋯

確認するように黙って顔を上げると、


「それは、僕が今まで携わってきた開発の資料。書庫にもあると思うけど、これは実際に使っていたやつ。汚いでしょ?」


漆鷲社長は少しはにかむ。

所々破れてたり、汚れてたり、

ペンで走り書きしたような筆跡だったり、

いつも仕事に対して余裕な漆鷲社長しか知らない私は、少しだけ驚いた。

ただの紙切れなのに、彼の努力の全てが垣間見える。

気づいたら必死にひとつひとつを丁寧に目で追っていた。

とても熱意が伝わってくる。

開発の神様って言う人もいるけど

漆鷲社長は努力家で、一生懸命な人なんだ⋯⋯
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