【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
ファイルをめくるのに、いつの間にか夢中になっていると、
「貸そうか?」
ファイルに影が差し、顔を上げると優しい笑顔が待ち受けていた。
「いいんですか?」
私は咄嗟に言ってしまった。
それに対して、花が綻ぶような笑顔で返してくれる社長。
「そんな汚いもので良ければね。でも一応僕の私物とはいえ社内のものだから、君が家の外に持ち出さないことが前提なら、いいよ」
「嬉しいです。ありがとうございます」
勢いよく頭を下げた私を、社長は眩しそうに見つめていた。