【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
それから56階にあるVIPラウンジで、美味しい洋食をごちそうしてもらったあと。
そのまま57階へと連れていかれた。
「今日もごちそうになってしまい、すみません⋯⋯」
「それより、前を見てて」
「⋯⋯え?」
エレベーターの扉が開くと同時に、漆鷲社長は私の肩に手を添え、それから身体を扉の方へ身体を向けた。
そこには――
「!! ⋯⋯すごい夜景」
視界いっぱいに飛び込んできたのは、今にも星屑が落ちてきそうな夜空と、まるでそれが降り積もったかのような夜景だった。
このビルの展望台は、昼間は都内の絶景が見える場所として有名だけど、私はこっちのほうが好きかもしれない。
誰もいない空間に気分が上がり、窓際の手すりに小走りで近づく。