【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
掴まれた腕は、少しだけ痛くて。
そのうえ歩くペースが早くて、足が小走りになる。
え、え、ちょっと⋯⋯何?!
「⋯⋯漆鷲社長⋯⋯?」
戸惑って呼びかけるものの
「送ってく」
社長はこっちも見ずに、足を勧めたまま端的に言う。
「いえ、でも出張が―――」
「いいから」
淡々とした声色。
その素っ気なさは、いつもの漆鷲社長とはかけ離れていて、激しい痛みが胸に走った。
バタバタとついていくと社長はそのままベリーヒルズビレッジのレジデンスの敷地内へ入っていく。