【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―


だからコンペのことだけ考えていれば、良かったんだ。


人よりほんの少し一緒にいる時間が長くて、特別な笑顔とか見せてもらったり。


好きだとか、ちょっと甘い言葉ささやかれて、おまけにキスなんてされちゃったから、自分が必要とされてるんじゃないかって、勘違いしてた。


社長のこと好きになっちゃいけないの、わかってるのに。


恋してないはずだったのに⋯⋯


なのに、嫌われたかもしれないと思ったら、胸が張り裂けそうに痛くて、心がつぶされそうに痛くて、


自分が壊れちゃったみたいに苦しい。


目を背けてきたけど⋯⋯

こんなにも漆鷲社長のことが好きになってたんだ。


まるで、パンパンに空気の入った風船で。


一度認めてしまえば、その気持ちから目を逸らすことはもうできない。


それが割れて無くなってしまいそうなときに気付くなんて、タイミング悪いな。



漆鷲社長が好き。


大好き。


仕事中心の生活に、彼という色が溢れていて


気づいたら社長のことばかり考えていた。


身の程知らずと言われるかもしれないけど


私はどうしようもなく、恋してる。





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