【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
自覚した自分の気持ちを噛み締めていると、漆鷲社長が戻ってきた。
そして私を目にするなり、なぜか彼の顔がサーッと青ざめてゆく。
なに⋯⋯?
「⋯⋯社長?」
私の問いかけも聞こえておらず
社長は慌てた様子で足元に片膝をついて腰を下ろすと、私の顔を下から覗き込む。
そして、傷ついたように碧色の瞳を揺らめかせて
「⋯⋯ごめん、泣かないで」
繊細で大きな手を私の頬に擦り寄せた。
「え⋯⋯?」
わけがわからず首を傾けると、
その瞬間、頬を暖かいものが1筋ながれた。
「あ⋯⋯」
やだ。
私、泣いてる⋯⋯
そう気づいた途端、次々としずくがあふれてきてしまった。
レンズの向こう側にいる漆鷲社長の影がゆがんで見える。
最悪⋯⋯こんなの余計困らせるだけだ。