【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「⋯⋯僕の嫉妬心で君のことを傷つけた。」
胸から切実な声が響いてきた。
「嫉妬⋯⋯?どういうことですか?」
私が眼鏡の位置を修整しながら顔をあげると、社長は少し腕の力を緩めてくれた。
いつも優雅な笑み浮かべ、全てにおいて完璧な漆鷲社長。
そんな彼が嫉妬とは結びつかない。
私の髪に触れていた社長は、少しぎこちない笑み浮かべ、気まずそうに口にする。
「⋯⋯今日会社であったとき、君の同期が⋯⋯今夜君と会うことを宣言してたのが聞こえて。
たったそれだけのことなのに⋯⋯色んなことを考えて動揺していた」
「え⋯」
その時の光景はしっかり覚えている。
営業の先輩に誘われて、園部が私の名前を使って断ったんだ。
それが社長にまで聞こえていて、それのせいで嫉妬していたなんて、考えも及ばなかった。