【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
いつの間にか私の手は、膝の上に置かれていた社長の大きな手に重ねていた。
「話してくれてありがとうございます。でも⋯⋯そんなに思い詰めないで下さい。完璧な人間なんていません。」
コバルトブルーの瞳が大きく見開いて、こちらを向いた。
「みんなそれぞれ嫉妬や欲望を持って生きています。間違わないようにしても道を外すことなんて多々あります。
もちろん、さっき社長が怒ってるのかな?と思ったときは⋯⋯胸が苦しかったですけど。でも今しっかり打ち明けてくれたおかげで、社長が私のことを大切に思ってくれたことがわかりました。
だから―――っ⋯⋯」
はっとして、言葉に詰まらせてしまった。
ここまで偉そうにスラスラ言ってたいくせに、その先は言ったら気持ちが筒抜けになっちゃいそうで、止めてしまう。
けど、社長の大きくてキラキラした瞳は、その言葉の先を待っていて、あまりにも真っ直ぐで見ていられない私は逸してしまった。
言えない。