【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
なんてずるいんだろう。
何でも聞いてあげたくなる、甘い声。
気持ちが破裂しそうになって、大好きって言ってしまいたくなるくらい。
心を揺さぶられる。
その距離に耐えきれず身じろぎをすると、腕が開放されてゆっくり顔をあげた。
期待をこめた表情が、一生懸命私の言葉を待っている。
なんて純粋な瞳⋯⋯。
その美しい瞳を見ていたら、コップから水がこぼれるように
「⋯⋯嬉しかったです。」
自然とあふれてしまった。
「社長が私のことを大切に思ってくれたのがわかって⋯⋯嬉しかったです」
言うつもりなんて、無かったのに。
なのに、それ以上に不思議なのは
太陽のような眩しい笑顔を前にしたら、それでもいいかと思えてしまったこと。