【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

なんてずるいんだろう。

何でも聞いてあげたくなる、甘い声。

気持ちが破裂しそうになって、大好きって言ってしまいたくなるくらい。

心を揺さぶられる。

その距離に耐えきれず身じろぎをすると、腕が開放されてゆっくり顔をあげた。

期待をこめた表情が、一生懸命私の言葉を待っている。


なんて純粋な瞳⋯⋯。


その美しい瞳を見ていたら、コップから水がこぼれるように


「⋯⋯嬉しかったです。」


自然とあふれてしまった。


「社長が私のことを大切に思ってくれたのがわかって⋯⋯嬉しかったです」


言うつもりなんて、無かったのに。

なのに、それ以上に不思議なのは

太陽のような眩しい笑顔を前にしたら、それでもいいかと思えてしまったこと。
< 193 / 489 >

この作品をシェア

pagetop