【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

え⋯⋯


まし、ま?


ましまくるみ?!


いま、私の名前を呼んだよね?!


弾けたように顔をあげると、厳格で非常に厳しいと聞く漆鷲会長がステージの上にいて


『ましま、くるみ』


ステージのしたでオロオロする私を見下ろしながら、再び名前を呼ぶ。


私の方を見ている。


なんで⋯⋯私のこと知ってるの?


信じられなくて、隣にいた美久ちゃんと顔を見合わせたら


『きゃあ!先輩!なにしてんですか!早くぅ!』


彼女らしからぬ、ものすごい力で叩き出された。


かなり痛かった。


でも、もうなんでもいい。


だって、まさか


会長に表彰されるなんて。


私は足がもつれそうになりながらステージにあがり、会長の前に姿勢よくたった。

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