【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

「永斗さん、戻らなくて大丈夫なんですか?」


ふと時計を見たら、あと少しでお開きの時間が迫っていた。

優雅にコーヒーを飲む永斗さんをみあげると、彼はカップを戻したあと肩をすくめる。


「うん。閉会の挨拶はじーさんにしてもらう予定だから、僕はもう終わり」

「そう、ですか」


良かった、と思ってしまった。


「ほんとは⋯⋯来美が抜けたあと、ここまで追ってきたんだけどね」

「え⋯⋯?」


白状するような言葉に驚いて、カップを手にしたまま永斗さんを見上げると、カウンターに頬杖をついた永斗さんは私と視線の高さを合わせた。
< 384 / 489 >

この作品をシェア

pagetop