【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
ちらり、と目線を見上げと、甘やかすような永斗さんの碧い瞳と出会って
言うか言わないか、そんな迷いは一瞬で打ち砕けて、本音がこぼれ落ちる。
「――戻りたく⋯⋯ありません」
「そうか」
口にした途端、永斗さんの口元がにんまり。
まるで私がそう言い出すのを待っていたかのような言い方に、期待に胸が膨らむ。
もしかして同じ気持ちだった?
ドキドキしながら次の言葉を待っていると、永斗さんの大きな手が伸びてきて
「⋯⋯行かせるわけないでしょ。僕だって今日ずっと我慢してたのに」
テーブルの上にあった私の手をすっぽりとくるむ。