【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
そして、焼け付くような思いが大きくなって収集がつかなくなってきたころ。
ワイングラスを静かにおいて、麗しい横顔をそっと眺めて、タイミングを図る。
グラスを揺らす、大きくて骨ばった手。
たまに憂いを帯びたように伏せがちになる碧い瞳。
そしてはらりと額に落ちる、うしろで流されているキラキラ光るブロンドの髪。
彼を形成するひとつひとつが輝いて見えて
苦しいくらいこの人が好きなんだと、視界に入れれば瞬時に実感させられる。
どうしよう⋯⋯。
いつ切り出す?
「どうかした?」
考えてる最中を声をかけられて、びくっと肩を揺らす私。
気づけば、グラスから口を離した永斗さんがキョトンと首を傾げていた。
「いえ! なんでも!」
咄嗟に首と手をぶんぶん降ってしまった。
⋯⋯はっ!
いやいや、ちがうでしょ!
タイミングを逃した自分に、内心突っ込みをいれる。