【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
なにが存続、なにが最優先だ。
こうなれば頑固じじいはどうにもならない。
僕は冷静になるために、部屋を後にした。
この想いに気づく前なら、嫌々ながらも了解していたかもしれない。
そして、祖父の選んだ令嬢と結婚して、この家の血筋を残すことに専念しただろう。
しかし、今はもう⋯⋯気づいたからには後戻りは出来ない。
自分でも不思議なくらいに。
大きくため息をつきながら、家政婦からコートとバックを受け取り、帰る準備をしていると、