気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
マンションの部屋に戻ると、ウィッグとカラコンを外すとポケットから
さっき広大さんに渡されたコースターを取り出した。

濃紺のコースターの裏側を見れば、新しい依頼。

内容は、ここ最近この街に出回り始めたクスリの出所を探って欲しいと
いうものだった。

黒瀬組をはじめ、その傘下はもちろんのことクスリはご法度。
それは、この街を含めその周辺の地域も同じ。

だが、先日クスリが原因での暴行事件が起こりニュースになった。

そして、同じ頃からこの街の繁華街でも濁ったような虚ろな目をした人間を
見かけるようになった。

私も気にかけて軽く探ってはいたのだが・・・。

もちろん黒瀬組でも必死に出所を追ってはいるが、捕まえるのは末端の売人
で、トカゲの尻尾切りのようでまだ大元には辿り着けていないようだった。

そこで、私に依頼が回ってきたということらしい。

「今回は、骨の折れる仕事になりそう・・・」

私はPCに向かうと忙しく指を動かし始めた。


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