気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
「私は黒瀬組の到着は大体30分位だろうと考えて、出来るだけ話で
 奴らをつり、時間を稼ごうと考えた。
 ある程度予想通りに事は進んでいた。
 でも、途中大西が私が女であることでレイプしようと近づいてきた。」

その時を思い出したのか、玲の手にも力が入り俺の服をギュッと掴んだのが
分かった。

「大人しくしてようと考えていたのに、思わず身体が動いて大西に蹴りを
 いれると、反対に殴られた。
 そして、パーカーも脱がされて・・・もうダメかと思った時・・・。
 蓮の顔が浮かんだ・・・。
 そしたら、黒瀬組と蓮が助けに来てくれて、助かったとホッとした。
 でも、不破に頭に拳銃を突きつけられた時、蓮と目が合って・・。
 蓮の辛そうな顔を見た時、死にたくないって・・・心配かけてごめんな
 さいって思った。
 私もあの時、蓮が好きだって気づいた。」

玲の言葉に、抱きしめていた玲を離し顔を見る。

頬を腫らしながら目を赤くした玲が、バツが悪そうに俺の顔を見上げる。

俺は玲の頭を引き寄せると、その唇に自分の唇を重ねていた。

「・・玲・・・玲・・・。」
「・・ハァ・ァ・・アァァ・・」

口づけは深くなっていき、お互いの舌を絡め合う。

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