気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
「そう言うと思った。
 俺は、繁華街でいくらキングって呼ばれていても、所詮裏に顔が少し
 きくくらいだ。
 組の事に関わっていない俺は、兄貴と違って裏の仕事に手を出すことは
 出来ない。でも・・せめてお前を助けるのは自分でありたい。
 何時でも助けに行けるように、何処にいるのか分かっていたい。
 心配なんだ。」

最期の方は、絞り出すようなそんな声だった。

今回の大西組の件は、思っていた以上に蓮の心に深い傷を負わせたのかも
しれない。

「分かった。私は蓮の飼い猫になる。
 でも・・・あんまり言う事は聞かないかも・・。」

「あぁ、俺の猫は気まぐれだからな。
 俺の言いなりになる必要はないんだ、ただ、一つだけ。
 今日から、玲の帰る家はここだ。」

「はぁ~?」

「何処で何をしようとも、最後に帰る場所は俺の所だ!」

真直ぐ射抜くような蓮の視線に私の心臓がキュンっとなる。

ヤバイ!これが良く言う胸キュンってやつか!?

「わ、分かったわよ。で、私の部屋は?」

「この部屋を使え。」

案内された部屋は10帖程で、ウォーキングクローゼット付き。

まあ、十分か・・・。

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