気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
今俺達はリビングのソファーに座り、玲が土産に買ってきたグラスに
マッカランをロックにして飲んでいた。

「で、説明してくれるよね。」

そう口にした玲の眼差しは真直ぐに俺を見ていて、俺は意を決してここ
一か月近くの出来事を話し始めた。

「一か月程前、俺の会社『NEXT』に安藤商事から仕事の依頼があったんだ。
 その場には、安藤商事の社長、秘書、企画担当の三人と俺、恭、担当社員
 が揃って仕事の契約をした。

 本来なら、それで終わりのはずだった。
 ところが、どうやらその場で社長秘書である安藤の娘が俺を気に入って
 しまったらしくてな・・・そこからが、問題だった。

 仕事に絡めて安藤社長から娘を嫁にと話がきて、勿論直ぐに婚約者がいる
 と断ったが、そこから婚約者を探偵を使って調べたらしい。
 そこで、玲のことがバレた。

 初めのうちは適当にあしらってたんだが・・。」

その時の事を思い出したのか蓮の眉間に皺がより、苦々しい顔になる。

 
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