青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~




寒い…眠い…お腹空いた……くらくらする………王子……

あったかい。なんだろうこれ。
すごく暖かい…。


ゆっくりと目を開けると、見慣れない真っ白な天井と消毒の匂いと…パソコンの音…?

あれ、ここどこだ。私…

朦朧とする意識の中で状況を理解するために体を起こそうとしたけれど、体に力が入らない。

それに右腕に何か繋がっていて…

もぞもぞ動いていると、誰かの顔がぼんやりと目の前にみえた。


「起きた?」


聞いたことがある、この声…えーっと
誰だったかな…。

だんだん意識がはっきりしてくると、
目の前の顔と垂れ下がったネームプレートがはっきりみえてくる。


……天ヶ嶋…蒼介……


………天ヶ嶋…蒼介!?


< 12 / 129 >

この作品をシェア

pagetop