青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~
柄にもなく早朝、ベランダに出て朝日を眺めている。
カーディガンを羽織っていても、吹き付ける風は冷たい。
ぶるっと身震いして限界を感じ、昇りかけの朝日を背に部屋に戻った。
仕事は休みでも、習慣づいた朝五時起きは抜けない。
やることがないので日の出でも拝もうと素足で外に出たのはさすがにまずかった。
しかしおかげで眠気はすっかり覚めたので結果オーライとしよう。
温かい飲み物をと棚を探って絶句する。
なんとまぁ賞味期限切れのものしかないじゃぁないか。
紅茶もコーヒーもお茶パックまでも、全て半年以上前のもの。
ちょうどその頃から浪川部長のパワハラ開始に伴い、時が止まっているようだった。
何はともあれさすがにこれはやばいと、本日の予定は決定した。
一度行ってみたかった隠れ家的な喫茶店。
家から徒歩十分のところに昨年オープンしたのだが、口だけで結局一度も行っていない。
その場で頂けるコーヒーは注文してから豆から挽いたもの。そして話題なのは品揃え。
棚いっぱいにコーヒー豆から粉末タイプのもの、紅茶やお茶などなど、多種多様の飲み物が揃っているらしい。
全国各地から有名なものを取り寄せ、中には海外製の超高級品もあるとか。
いい機会だ。行ってみよう。