青いスクラブの王子様。~私が惚れたのは、一等級の外科医だった件~
早速お湯をわかし、説明書き通りにラベンダーティーを淹れると、部屋中にラベンダーの香りが広がった。
マグカップを手に香りを楽しみつつネットニュースを見ていると、料理アプリの広告が目に入った。
使いやすそうなアプリは、テンちゃんが駆使していそうだ。
料理もさぞ上手いだろうな。
確実に私より最高に上手でしょう。
王子が紺のエプロンをして…フライパンを軽やかにふる。
ダダダダダダ…と野菜を木っ端微塵にして…。
ほくほくと湯気のたつ美味しそうな料理が私の目の前に…『みやび、出来たよ』とか言いながら―――
絶対カッコイイだろうな。妄想だけで尊いもの。
休日返上で働き詰めだったから、こうして日中一人で家にいると変な妄想が膨らむらしい。
…会いたいなぁ。
ふと湧いた感情に驚く。
昨日会ったばかりなのに。
テンちゃんとの時間があまりに楽しすぎて、たった一日でも会えないとこんな感情になるなんて、どうしちゃったんだ。
我ながら強欲だなぁ、と苦笑いを浮かべ、ラベンダーティーを啜った。